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アップサイクルの可能性!?リサイクルのその先へ!!

2016/11/01

「アップサイクル」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

似た言葉で「リサイクル」という言葉がありますが、この「アップサイクル」は「リサイクル」よりもさらに、持続可能な社会を形成できる考え方として世界中で注目を集めています。そこで今回は、「デザイン×不要なモノ」をキーワードに、本来は捨てられるはずだったモノを、スタイリッシュな製品に生まれ変わらせた3つのブランドについてご紹介します。

 

アップサイクルとは?

「アップサイクル」という言葉を知っている方はまだまだ少ないかと思いますが、「リサイクル」という言葉は聞いたことがあるのではないでしょうか?まずリサイクルとは、一度製品化されたモノが不要になった際に、その廃棄物となったモノを再資源化して、新たな製品に生まれ変わらせることを言います。例えば、古紙と呼ばれる雑誌や新聞をトイレットペーパーに生まれ変わらせることなどを言います。リサイクルの他に、リユース、リデュースと一緒に3R(スリーアール)という単語で、エコな活動のキーワードとして頻繁に耳にするのではないでしょうか?

 

それに対し、「アップサイクル」とは、不要になったモノを、デザインなどのテクノロジーを活用することで、再利用される前よりも+αの付加価値を持ったモノへと進化させることを言います。この「アップサイクル」の概念ができたことで、今まではリサイクルできずに埋め立てられていたモノが、新たな製品として使われています。

 

次の項目では、廃棄前の製品としての特徴を最大限に活かした方法で、アップサイクルを実現する3つのブランドをご紹介します。

 

アップサイクルを実現するブランド3選

今回は、廃棄されたある製品を活用し、バッグを作っているブランドをご紹介します。元の製品がどんなものだったのか、その特徴をどうバッグに活かしているのかに注目してご覧ください!

 

・SEAL(シール)http://www.seal-brand.com/

このブランドのバッグは、どの形も真っ黒で光沢がある見た目をしています。特徴としては、防水性と強い耐久性です。なぜこの見た目、この特徴をしているかと言うと、その素材に秘密があります。これらのバッグはなんと、「大型トラックのタイヤチューブ」から作られています。あの大型トラックを支え、走っていたタイヤなので、防水性と耐久性は強いに違いありません!タイヤチューブと聞き、ゴムの匂いが強い?と心配される方もいますが、クリーニングから製造まで全て日本国内の職人によって行われているため、一切心配いりません。その見た目から、ビジネス用としても大変人気があるブランドです。

 

・FREITAG(フライターク)https://www.freitag.ch/en

スイスのチューリッヒに本社があるこのブランドは、世界中に400店舗以上を展開し、アップサイクルの概念を広めています。このブランドのバッグの特長はとにかくカラフルで耐久性が優れている点です。その理由は、素材としてトラックの幌を使用しているからです。運送会社のロゴやイメージカラーが様々であり、それが印字された大きな幌からバッグのデザインい合わせて切り抜いていくため、すべて色もデザインも個性的なものばかりです。この素材は長距離トラックの猛スピードにも耐え、雨や風、ホコリからも中の荷物を守り抜いてきたため、バッグとしての耐久性も抜群です!

 

・yoccatta TOKYO(ヨカッタ トウキョウ)http://yoccatta.tokyo/

自動車部品の多くは鉄などのリサイクル可能な素材が使われており、リサイクル率99%と他の製品と比べても、かなり高い水準を誇っています。しかし、その中で、唯一リサイクルできないと言われているのが、「エアバッグ」と「シートベルト」です。このこの残り2つの素材もリサイクルできるようにし、車のリサイクル率を100%にしようとこのブランドのAIRBAG PROJECTが始まりました。交通事故から私たちを守ってくれる「エアバッグ」と「シートベルト」の強い耐久性と安心性を受け継いだバッグは、そのスタイリッシュな見た目と使いやすさからも、大変人気があります。

 

今回ご紹介した3ブランドとも、それぞれに環境に対する思いとストーリーがあります。アップサイクルをした製品を使うことを通じ、今まで意識していなかった環境にも少し注目してみてはいかがでしょうか?

 

 

身近にできるアップサイクルとは?

 

先ほどの項目でご紹介したブランドはどれも工業製品を素材として利用してたため、アップサイクルを実行するには特別な技術が必要なんだと感じた方もいるかもしれません。しかし、アップサイクルとは意外と身近にできるものも多くあります。

 

その例が穴が空いたり、サイズが合わなくなったデニムを活用し、エプロンやバッグを作るリメイクと言われる以下のリンクにあるような方法です。この方法はリメイクとも呼ばれていますが、立派なアップサイクルとも言うことができます。

デニム活用法:https://iemo.jp/24991

 

このように考えると、私たちにも簡単にできるアップサイクルの取り組みは意外と多いのではないでしょうか?是非身近にできることがないか、活用できる素材がないか探してみてください!

 

まとめ

アップサイクルがどれだけイノベイティブでワクワクするアイディア何かお分かり頂けましたでしょうか?

当記事で思いもよらない不要なモノが素材として別のものに生まれ変わるという事実を知って頂きました。

今後は、皆さまも何か不要なモノが出てきた際に、すぐに捨てるのではなく、何か他のモノにアップサイクルできないか?と多角的な視点から見てみてください!

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