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原点に戻ろう~日本食の魅力~

2016/12/30

現代の日本では、欧米諸国のみならず世界各国あらゆる国の物が日本国内で簡単に手に入れることができるようになりました。それは物だけに限らず、食に関しても同じです。

主要都市の街のいたるところには、オープンカフェが所狭しと並び、また韓国、タイ、インド料理を初めとするアジア料理は勿論、ロシア料理やアフリカ料理店などまで、世界各国の料理を楽しめることが可能になり、ブームにもなっています。

このような時代の流れに伴い、現在の日本では若者の日本食離れが進んできていることも事実です。昭和以前は毎食ちゃぶ台を囲んで味噌汁とご飯があるのが当たりまえでしたが、現在では、洋風のテーブルに並べられるのは、お洒落なフレンチトーストやステーキ等の洋食が増え、日本食を全く食べずに一日あるいは数日過ごしても全く違和感のない日本人が増えてきています。

しかし、そんな日本食が、逆に海外で大流行中なのです。ここでは、外国人の観点から日本食の魅力についてまとめてみます。

 

☑海外では日本が逆輸入

日本国外の海外では、世界の主要都市であれば、寿司屋をはじめ、今では日本食レストランを見かけない場所はありません。最近の海外では、特に日本料理への感心が深まり、世界的なシェフやアーティストまでもが日本料理に注目しています。

NYやロンドンのオフィス街にはテイクアウトの日本食も増え、一つの通りに2,3件の日本食屋が並んでいることも珍しくなく、ランチタイムともなると、これらのテイクアウト屋に行列ができているほどです。

フランス料理のなかにも柚子やワサビなどの食材が使われたり、素材の持ち味を活かした和の調理法が織り込まれるようになりました。

それほど海外で話題となっている日本食ブームですが、日本食が注目されている理由にはいくつかあります。

  • 健康に良い

最大の理由は、健康に良い、ということが考えられます。日本古来の産物は、多量の食物繊維が含まれて、またカロリーも低い食材が多く、日本食は、生活習慣病予防に最も効果のある食品の組み合わせといえるのです。

  • 美しい盛り付け

日本料理の美しい盛り付け方は、世界に影響を与えた日本料理独特となっていて、現在では世界のシェフが影響を受けています。また、季節感を表す美しい和食器を取り入れているところも魅力の一つです。

 

☑納豆は「栄養の宝庫」

納豆は、様々な栄養素が含まれており、栄養の宝庫といわれているくらいです。

酵素の働きや免疫細胞が活性化され抗酸化作用も高く、納豆に含まれるポリグルタミン酸はヒアルロン酸の10倍の保水力があります。

また、肌の新陳代謝を促進し、肌をキレイな状態にし、髪や爪にツヤやハリも与えてくれます。コレステロールの増加を防ぎ、動脈硬化を予防したり、子宮内膜を厚くして受精卵が育つような環境に整えてくれたりもします。

更に、カルシウムが含まれている為、骨を丈夫にしてくれ、鉄が含まれているので、血液の量を増やし、貧血対策にもなります。

食物繊維の量は、にんじん1本分に相当し、納豆菌は血栓予防や血液の流れをよくしてくれるので、運動不足や肥満者また高齢者にとても重要な役割を果たしてくれます。

 

 

☑マドンナも食べている納豆!

海外で注目されている中でも、最近ヒットしだしてきたのが、納豆です。海外の日本食スーパーマーケットでは、日本でなじみのあるパッケージの納豆が冷凍されて2,3倍の価格で売られていますが、それでも購入する人は沢山います。

マドンナもこの納豆を気に入り、専属のシェフに納豆料理を作らせている、という噂もあるくらいです。

数え切れないほど良いこと尽くしの納豆ですが、海外でも人気食品の一つとなっていますし、「世界で最も重要な食材トップ10」にも納豆がランキングに入ったのも、納得ですね。

 

日本人の寿命が世界一を記録し続けている理由の一つに、健康な日本食が大きな理由とされていることも有名です。

選択肢が多いこの世の中、何を食べていいか迷ってしまう、なんていう贅沢な悩みを抱えている日本人は多いかもしれません。そんな時は、原点に返って、食事だけでなく、美しいお皿の模様や一つ一つ丁寧に盛り付けられている飾りなども堪能できる日本食を堪能してみてはいかかでしょうか。

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