日本を再発見できる?!新たな伝統工芸の形に出会えるブランド「和える」とは?
2017/01/06
日本の伝統工芸では、後継者不足という問題がよく取り上げられています。
これには若者だけでなく、幅広い世代での工芸離れが原因でしょう。
そのほか、職人が高齢のためインターネットやSNSを使ったプロモーションが苦手なことも普及を妨げている要因かもしれません。
しかし日本の伝統工芸は技術が高く評価されています。
「そんな伝統工芸を後世まで残したい!」。
その一心で生まれたブランドがあります。
名前は「和える」
いったい、どのようなブランドなのでしょうか。
☑「和える」とは?
「和える」は矢島里佳さんによって設立されたブランド。
彼女はものごころついたときから、伝統工芸に関心があったそうです。
そして2011年にブランド「和える」を設立しました。
コンセプトは「日本の伝統工芸を次世代につなぐ」。
慶応大学に在籍していた頃から、全国の伝統工芸職人を訪ね、見識を深めていきました。
そこで日本の伝統工芸のすばらしさを再確認し、後世に残していきたいと決意。
そのため、和えるでは子供向けの商品が中心となっています。
今まで伝統工芸というと、大人、とりわけ年配の方が使用するものというイメージがありました。
しかし和えるでは、そのイメージを転換。
赤ちゃんなど幼児に向けた商品展開は注目が集まり、メディアにたびたび取り上げられています。
最近では実店舗2店以外にも、ホテルの一室を「和える」がプロデュースするなど、幅広い活動をおこなっています。
伝統工芸の職人たちも「子供が喜んでくれてうれしい」と感じているそう。
なお、和えるによって定期的に仕事が入ってくるため、職人のスキルアップや収入増にも繋がっているようです。
☑和えるの定番アイテム「こぼしにくいコップ」
和えるのアイテムは、ほとんどが子供向け。
そのなかでも人気なのが「こぼしにくいコップ」です。
植物を植える鉢植えのような形をしたコップで、大きさは直径7cm、高さが7cmほど。
この大きさは、子供が片手だと持ちにくいサイズとなっています。
そのため必然的に両手で持つことになり、コップを落としにくくなるのだとか。
福岡県で400年以上も続く「小石原焼」を用いて、職人により一つ一つ手作業で作られています。
「子供から大人まで使えるコップ」というコンセプトのため、ヒビが入ったり、欠けてしまったりした場合は修復を依頼することが可能。
上記の職人のもとに届き、「金継ぎ」という技術で修復してくれます。
☑和えるの商品を買うには?
和えるの商品を買うには、直営店とオンラインショップが挙げられます。
直営店は目黒(東京都)と五条(京都府)の2店舗。
両店舗とも店ではなく「家」をコンセプトとしているため、お客様には「いらっしゃいませ」ではなく、「こんにちは」と声かけをおこなっているそうです。
ちなみに五条店は「おじいちゃん、おばあちゃんの家」をイメージして作られているため、独特の居心地の良さが感じられる空間となっています。
「どの店舗にも遠くて行けそうにない・・・」という方にはオンラインショップがオススメです。
ラッピングも可能。
「そのグッズがどのように生まれたのか」を紹介するカードも同封されているため、プレゼントにもピッタリです。
今回は日本の伝統工芸を次世代につなぐブランド「和える」をご紹介しました。
2016年9月4日には、和えるプロデュースのホテル部屋も展開。
そこでは、その地域の工芸に沿った内装がおこなわれています。
これからますます幅広い活動が期待されているブランド「和える」。
ぜひ一度、商品を手に取ってみてはいかがでしょうか。