Environment Place

象と一緒に生活する旅

2016/11/26

 

日本から気軽に行ける海外旅行の行き先の一つに、タイがあります。物価も安く、経済的にも行きやすく、学生の卒業旅行先などがタイに選ばれていることも珍しくありません。

タイは観光やビーチの名所としても有名ですが、タイでしかできない「象と一緒に生活する」体験ができることをご存知でしょうか?

今回は、象と一緒に生活ができる、タイの象保護センターについてご紹介します。

 

 

 

☑ 象保護センター

古くから、タイでは象が神聖な動物として大切にされてきました。しかし、森林伐採などの影響で野生の象が激減していまい、また、使役される象も以前より過酷な労働を強いられることが多くなりました。

タイの古都、チェンマイから車で約2時間半のランパーン県の山あいに、タイ象保護センターが2ヵ所あります。そこでは酷使されたあげくに捨てられてしまった象や、地雷を踏み大ケガをした象を治療・保護して研究を行っています。

また、タイ伝統の象使いの技を正しく残すために、子象の訓練も行っています。

 

☑ 象と一緒に生活する体験ができる

象保護センターでは、エレファントキャンプの象使いたちと一緒に、餌やり、象舎の掃除、水やりといった象の世話をフルタイムで体験し、象と密接に接する事が出来るボランティア型の象キャンプです。

受け入れ先となる保護センターの象使いたちは、象たちが幸せに人間と共存できるよう、象たちを愛し接する、そんなポリシーをもった象キャンプです。

象と共に寝起きし、象の世話をする体験ができる場所はなかなかありません。象キャンプにホームステイする事により、素朴な象使いたちにも家族の一員のように迎え入れられる事でしょう。

 

☑ 具体的な一日の流れ

朝6時 象舎の掃除、象に餌やり、水やりをします。

朝8時 朝食後、象への命令の仕方を学び、ジャングル へ入って象の好きな食べ物を刈り取りに行ったり、象使いについて様々な生活技術、象の世話の仕方を学んだりします。

昼12時 昼食後、象に餌やりをし、川へつれて行き水浴びをさせ、泥で体を洗います。ジャングルで象の餌のための植物を植えたり、象舎の掃除をしたりします。その後は自由時間となります。

夜6時 象に餌やり、水遣りをします。その後は自由時間となり、就寝前に象に異常がないことを確認し、自身の就寝となります。

 

☑ チェンマイの観光も可能

象のボランティアだけでなく、このキャンプ場は、タイの中でも屈指の美しい古都、チェンマイから2時間近くの場所にあるので、ボランティアに加え、タイ観光も組み合わせてプランを組むことができます。

チェンマイは、バンコクの北方約720キロに位置するタイ第2の都市で、「北方のバラ」とも称される美しい古都です。1296年にランナー王朝初代メンラーイ王により新しい首都としてピン川のほとりに建設されました。チェンマイとは、タイ北部の言葉で「新しい街」という意味です。

以来、モン族やタイヤイ族、ビルマ族などさまざまな民族が交流するなか、タイ北部独自の文化・伝統が育まれ、独自の建築や仏像の様式、言葉や料理、工芸の分野などを築き、「ランナー文化」と称されるまでに発展してきました。現在でも工芸が盛んな街として知られ、近年はタイ芸術の拠点ともなっています。

周辺はタイ最高峰ドイ・インタノンをはじめとした峰々が重なり、緑豊かな山岳地帯となっています。特に、11月~1月にかけての乾季は平均気温が約25℃と過ごしやすいことから、避暑地としても人気があります。

 

 

☑ まとめ

タイは、首都バンコクなどの寺院仏閣の観光名所としてとても有名ですが、ちょっと変わった旅行にしたい、と思う方には、自然溢れる美しい古都チェンマイや、象と一緒に生活体験できる象保護センターなどに足を運んでみるのも、素晴らしい経験になるのではないでしょうか。

 

-Environment, Place