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人生観を変えるイベント、バーニングマンは異次元の世界or人類の原点!?

2016/11/22

毎年9月にアメリカでおこなわれるアートの祭典「バーニングマン(Burning Man)」をご存知でしょうか。

1週間に渡って開催され、参加者は世界各国から7万人近くとなるこの祭りの詳細と人気の秘密についてご紹介します。

 

 

 

高さ10mを超える「The Man」と呼ばれる人型の大きなオブジェをシンボルとし、最終日にこれを燃やして祭りの終焉を迎えることからバーニングマンという名前が付いています。

会場ではこのThe Manを中心に多くのアートが至る所に点在し、参加者を楽しませます。

世界各国から集まるアーティストは個性派ぞろい。

展示されるアートは巨大なものから動くものなど他では見れない独創的なものばかり。

見るだけでなく、触れる、体験するなどいろいろなかたちで楽しむことができます。

ここまで聞くと興味が沸いてきたと思いますがバーニングマンの魅力はこれだけではありません。

むしろここからが本当の魅力ですが、人によっては逆に興味がなくなるかもしれません。

実はこの祭典、一風変わった奇祭でもあるのです。

それは場所やコンセプト、ルールなどを知ることで理解できます。

 

 

✅ 開催場所

開催地はアメリカのネバダ州ブラックロック砂漠。

実はここ名前からもわかるように砂漠です。

何もない荒野。

気温は日中は30℃近くになりますが夜は0℃。

砂嵐や強風も頻繁に起こる過酷な環境。

電気もなく、もちろん水道もガスもない。

普段は人がだれも住んでいないのです。

「えっ!?」って思いませんか。

そんな場所に人とアートが集まり開催されます。

 

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✅ 開催期間

開催期間は毎年8月の最終月曜日から9月の最初の月曜日(Labor Dayという祝日)までの7日間。

この期間中アートはもちろん、アーティスト、参加者はそこへ滞在します。

水などのライフラインが全くない砂漠の真ん中に!?

仮設トイレと食料を冷やすための氷が主催者から提供されますがあとは何もなし。

会場には飲食店やホテルは存在しません。

食べる、飲む、寝るなどの生活に必要となるものは自分で準備するのです。

キャンプと同じですね。ちょっと過酷な環境ですが。

信じられませんがこんな環境に7万人近くの人が集まるのです。

なのでこの期間中だけは何もなかった砂漠に街ができあがってしまいます。

 

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✅ 入場料

チケットは入場券と駐車券の2つしかありません。

そしてその全ては公式のオンラインサイトでのみの販売となります。

値段は購入時期により異なるのですが安いもので390ドルです。

1ドル100円とすると4万円近くします。高いですね。

このチケットは7万枚ほど準備されるのですが、発売1時間ほどで売り切れるというから驚きです。

買いたいのに買えない人がたくさんいるということです。

なので法外な値段で転売する人が現れることを防ぐため主催者は専用のサイトを設け定価でのみ個人での売買を支援しています。

もし、法外な価格でのやりとりを見つけた場合はそのチケットは無効にされてしまいます。

 

<バーニングマン公式チケットページ>

http://tickets.burningman.org/

 

<公式とは異なりますがチケット購入について丁寧に日本語で解説されたページ>

http://slides.com/burninja

 

 

✅ ルール

バーニングマンには10個のルールがあります。

シンプルで分かりやすく、意識すれば誰にでもできることです。

しかし、実際にやってみると難しいのかもしれません。

 

  • Radical Inclusion : 誰にでもオープンであること
  • Gifting : ギフト文化の推進
  • Decommodification : 商業主義から脱却すること
  • Radical Self-reliance : 徹底的に自立していること
  • Radical Self-expression : 自己表現を究めること
  • Communal Effort : ともに努力・協力すること
  • Civic Responsibility : 社会人としての責任を果たすこと
  • Leaving No Trace : あとを残さないこと
  • Participation : 参加すること
  • Immediacy : 現場での体験を大事にすること

 

「損得を考えずに自分のため相手のためを考えてできることを精一杯おこなう」

こんな考え方でしょうか。

なので会場ではお金は必要とせず、「Give and Give」の精神でアートをはじめとして寝床や食べ物、音楽、価値観などをみんなで共有しながら楽しみ、その中で自己表現をして1週間を共に過ごします。

 

 

✅ コンセプト

実はこの祭典のコンセプトは参加者主導型。

ホストもゲストもいない、参加者は全員アーティストであるということなのです。

よって、アートを見るのはもちろん自分からも何かを発信する必要があります。

難しいことはいりません。

かたちあるアートもあれば音楽のようなものあるし、仮装も立派なアートです。

とにかく自分で何かを表現、発信できればいいのです。

決して傍観者にだけはなってはいけません。

 

 

✅ アート

アートに定義はありません。

自分の価値観を表現するだけです。

誰かに否定されたり、逆に誰かを否定することはできないのです。

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✅ 日本でもバーニングマンが体験できる

なんと日本でもバーニングマンと同じコンセプトで開催するイベントがあります。

その名もバーニングマンジャパン(Burning Japan)。

アメリカのバーニングマンのチケットが取れなかった人やアメリカまで行くのが難しい人はこちらに参加するのがいいでしょう。

http://burning-japan.com

 

 

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