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プラスチックの可能性と今後の流れ

普段何気なく使用しているプラスチック製品には、リサイクルできるものが多くあるにも関わらず最終的にはゴミとして埋め立てられているものが少なからずあります。

環境問題も取り上げられる現代では、プラスチックのリサイクルについての在り方が注目されてきています。

そこで今回は、プラスチックの今後についての記事をご紹介します。

 

☑ 資源ゴミからリサイクルされる製品の種類

  •  発泡スチロール

ポリスチレン(PS)というプラスチックからできている発砲スチロールの樹脂は、簡単にリサイクルでき、リサイクルの流れも確立しています。

発砲スチロールは、ほとんどが単一素材であるため分別が容易で、熱を加えたりして体積を減らし、家電製品などの包装材、文具、合成木材へとリサイクルされます。

  •  ペットボトル

ペットボトルはポリエチレンテレフタレート(PET)というプラスチックから出来ています。 ごみとして回収されたペットボトルは、フレークという破片や、ペレットという粒にした後、自動車の天井、カーペット 、卵たまごパック 、飲料用ボトル、ごみ袋など、その目的は多岐に渡ってリサイクル商品へ繋がっています。

  •   レジ袋

レジ袋は燃料にリサイクルすることができ、集あつめられたビニール袋はもう一度プラスチックの製品にすることも可能です。

  •  トレー

食品トレー容器はトレーにリサイクルできない素材の製品となっていましたが、業者によっては透明容器のリサイクルを本格展開するなど、リサイクル技術が進展されています。

  •  おもちゃ おもちゃも大部分はプラスチックでできています。ところが、同じプラスチックでも、おもちゃなどの生活用品の多くがリサイクルされることなく焼却・埋め立てされているのが現状です。

 

☑ プラスチックのリサイクル手法

長年の技術開発によって、現在では多くの手法が実用化されています。 これらの手法を大きく分けると以下の三つになります。

1.マテリアルリサイクル(再生利用)

2 .ケミカルリサイクル(原料・モノマー化、高炉還元剤、 コークス炉化学原料化、ガス化、油化など)

3. サーマルリサイクル(セメント原・燃料化、ごみ発電、 RPF、RDF、ガス化、油化)

このように、リサイクル技術は著しい進歩を遂げ、広く普及するようになりましたが、リサイクルはリサイクルすることそのものが目的ではなく、資源の循環的な利用により、石油など限りある天然資源の消費を抑制し、環境への負荷をできる限り低減することがリサイク ルの目的です。

したがってリサイクルを進めるときには、その手法により新たな資源の投入が抑えられるか、環境への負荷が抑えられるかを慎重に見極める必要があります。 廃プラスチックのリサイクルでも、対象の廃プラスチックの置かれた状況を考え、最も社会的コストが低く、そして環境への負荷も抑えられる手法を選択することが大切です。

 

☑ リサイクルに力を入れいている業者/イベント

業者と行政問わず、最近はどちらも不用品の再利用、つまりエコに力を入れている傾向にあります。 特に東京都などはリサイクルに関した取り組みに積極的で、エコをセールスポイントにしている回収業者も多数見うけられます。

埼玉県三芳町にある石坂産業は、解体で出る土砂混じりの混合廃棄物をリサイクルできる企業で、そのような業者は日本では数えるほどしかなく、他社にはない優れた技術を持っています。埋め立てるのではなく、リサイクルするための技術力、処理能力を独自開発すると同時に、97%減量化・リサイクルするという徹底した対策を敢行している地域と共生する会社作りを目指している業者です。

PETボトルについて知ってもらい、そしてPETボトルのリサイクルをもっともっと進めていきたいという考えのもとにPETボトルを製造するメーカーなどからなるPETボトル協議会と、PETボトルを飲み物などに利用する中身メーカーなどからなる複数の業界団体が一緒になって設立したPETボトルリサイクル推進協議会があります。

このような任意団体による環境問題やリサイクル問題をテーマとしたイベントやセミナーが各地で開催されいますが、環境問題が深刻化している現代では、注目されるイベントが広がっています。

 

☑ 生分解性プラスチックへの取り組み

プラスチックは光や熱(300~400℃)で劣化しますが、埋め立てた場合、熱もかからず、光にもさらされないので急速に劣化することはなく、半永久的にそのまま残ると思われています。

そこで、エコ意識の高まりとして、土に埋めることで地中の微生物によって分解されるプラスチックである生分解性プラスチックも注目されています。

これは、トウモロコシやサトウキビなどの植物を原料としたものもあり、現在、食品包装用フィルムや農水産業用資源などの製品分野での利用が始まっています。

 

☑ まとめ

プラスチックは種類が多く、それらを混ぜて一まとめでリサイクル処理することができないため再利用率が低く、全体の56%がごみとして捨てられています。

このプラスチックの廃棄ゴミ問題は、国レベルでの対応が求められる範囲にまで及んできていますが、「混ぜればゴミ、分ければ資源」となるプラスチックは、個人のほんの少しの努力でゴミから資源に生まれ変わることができるものなのです。

 

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