アメリカと日本の住宅の違い。毎週芝刈りが必要って本当!?
2017/01/05
世界各国にはそれぞれの生活様式が存在すると共に住宅もそれに合わせて異なります。
日本の生活様式は欧米化し始めている部分もあり、住宅も欧米に近くなっているのかもしれませんが実際にアメリカの家とはどんなものでしょうか。
映画の中で一度は目にしたことがあるだろうアメリカの住宅地。
家の前には広い芝生の庭、ガレージへとつながる車道、玄関には2重のドア。
こんなおなじみの住宅風景は都心部を除けばどこでも目にすることができます。
今回はそんなアメリカンな住宅を日本と比較しながら外観と内装の違いをご紹介します。
✅ 芝の庭
外観で一番先に目に付くのは丁寧に手入れされた広い芝の庭でしょうか。
隣接するどの家の前にもありますので、道路は緑で挟まれているようにも見えます。
アメリカは土地が広大にあり、一軒家の敷地はどの家もゆとりがあります。
そしてその敷地内では建物以外のスペースはほぼ芝で覆われているのが一般的です。
家が緑で囲まれているのはとても気持ちのいいものですが、反面手入れが結構大変だったりします。
日本でも芝生の庭は見ますが、いくつか異なる点があるのです。
- 種類が違う : 日本の芝は草丈が低く横に広がるが、西洋芝は上に伸びる
- 範囲が違う : 敷地面積が広く、なおかつ建物の際まで芝生が生えている
冬の寒い時期は成長が止まりますが、春から再び成長を開始します。
天候により成長速度は異なりますが、晴天と雨天を繰り返すとあっという間に成長するため毎週芝刈りが必要となります。(1週間で10cm近く伸びることもあります)
そんなわけで、芝刈り機は一家に一台欠かせないものなのです。
芝刈り機と言っても手動の小さなものじゃないですよ。
そこはやっぱりアメリカ、小型バイクのようなエンジンが付いた自動のもので手押し式のものもあれば乗って運転するタイプもあります。
晴れた日は町のあちこちで芝刈りをする風景が見れ、青々とした草の香りが漂います。
芝刈りをしばらく怠るとその地域の見栄えが悪くなるため、近所から苦情がくることもあるようです。
✅ ガレージ
住宅に隣接して一体化しているのが一般的であり、ドア一枚で家とつながっています。
雨の日は濡れずに家に出入りできますし、買い物袋など車から家に荷物を運ぶ際も近くて楽々です。
ガレージの入り口はシャッターが付いており、開閉はリモコンで車の中から可能。
日本では高級住宅のガレージのようですがアメリカでは普通です。
✅ 玄関を入ると
家の中でも土足なのはご存知の通りですね。
そして靴を脱がないので靴箱や段差などはなく、私たちが想像する玄関のような空間はありません。
玄関はドアがあるだけで入るとすぐそこはリビングなのです。
日本人からすると違和感を感じます。
来客の際はリビングが丸見えなので片づけておく必要がありますね。
✅ 家の間取り
日本では2LDKなど、寝室数に加えてその他の空間も表示しますがアメリカでは寝室数のみの表示が一般的です。
例えば、寝室が2部屋の場合「2BR」と表示し、これは2ベットルーム(Bedroom)を意味します。
もちろんこの表記の家にはキッチンやリビング、ダイニングも存在します。
✅ 風呂とトイレ
風呂とトイレ、洗面台は同じ空間にあります。
日本でいうユニットバスで、ホテルを思い浮かべてもらえば想像しやすいと思います。
英語ではどちらもバスルーム(bathroom)と言うのはこういう理由からですね。
トイレは基本的に同じ作りで、しいて言えばウォシュレットは珍しいというぐらいでしょうか。
風呂は結構違います。
湯船は広めで浅く、シャワーは壁に固定式のものが多く、日本のように湯船から上がって体を洗うようなスペースはありません。
欧米人は風呂に浸からずにシャワーを浴びるだけなのでこのような違いがあるのです。